Gen AI の核心概念・用語と定義
試験で必須の AI・ML・LLM・基盤モデルほか主要用語を体系的に定義する
試験では「生成 AI は AI の一種か?」「LLM と基盤モデルの違いは?」のような問いが出る。 まず包含関係の全体像を正確に理解することが出発点。
人間の知的行動をコンピュータで模倣する技術分野全体の総称。最も広い概念。機械学習・エキスパートシステム・ロボティクスなどを含む。
データからパターンを自動的に学習するAIの手法。教師あり・教師なし・強化学習の3アプローチ。
多層ニューラルネットワークを使ったML手法。大量データと高い計算能力で複雑なパターンを学習する。
新しいコンテンツ(テキスト・画像・音声・動画・コード)を生成できるDLモデル。最も内側の概念。
- 「基盤モデル ⊃ LLM」— LLM は基盤モデルの一種。マルチモーダルモデルは LLM ではない
- 「Gen AI ⊂ DL ⊂ ML ⊂ AI」— 内包関係を逆に答えさせる問題に注意
- ハルシネーション対策として「RAG」「グラウンディング」「温度パラメータ低下」が選択肢に出やすい
- Few-shot プロンプトは「例を含むプロンプト」— Zero-shot は「例なし」
試験では「このビジネス課題には教師あり・教師なし・強化学習のどれが適切か」という実践的な問いが出る。 各アプローチのデータ形式・学習方法・代表的ユースケースを正確に区別する。
- LLM の事前学習は「教師なし学習」— 次のトークン予測は自己教師あり学習とも呼ばれるが試験では教師なし学習に分類
- RLHF(人間フィードバックによる強化学習)は「強化学習」— Gen AI 改善でよく使われる
- ファインチューニング(SFT)は「教師あり学習」— ラベル付きデータが必要
試験では「このステージを担当する Google Cloud ツールは?」の問題が頻出。 各ステージの目的と対応ツールを正確にマッピングして覚える。
学習に必要なデータを収集し、クリーニング・ラベリング・前処理を行う
アーキテクチャ選択・ハイパーパラメータ探索・実験管理
スケーラブルな学習インフラでモデルを訓練し、メトリクスで評価
本番環境にモデルをデプロイし、推論エンドポイントを提供
本番モデルのドリフト検知・再学習トリガー・継続的改善
- MLOps の自動化 — ステージ1〜5全体をパイプラインとして管理・自動化するサービス
- 再現性確保 — 実験の各ステップを記録し、同じ結果を再現可能にする
- CI/CD for ML — モデルの継続的インテグレーション・デプロイを実現
データの種類とビジネス的意味
構造化 vs 非構造化・ラベルあり vs なし・データ品質の6特性 — Gen AI を成功させるデータの本質を理解する
データの80〜90% は非構造化データと言われる。 Gen AI の革命的な点は、これまでコンピュータが扱いにくかった非構造化データを活用できるようになった点にある。
| 種類 | 特徴 | 具体例 | GCP 格納先 |
|---|---|---|---|
| 構造化データ | 明確なスキーマ・行列形式 | 売上データ・顧客情報・センサー値 | BigQuery · Cloud SQL · Spanner |
| 非構造化データ | スキーマなし・全体の80〜90% | テキスト・画像・音声・動画・PDF | Cloud Storage · AlloyDB |
| 半構造化データ | 柔軟なスキーマ・階層構造あり | JSON・XML・メール・ログ | Firestore · BigQuery JSON |
Gen AI ランドスケープ — 5 層構造とビジネス的意味
Infrastructure → Models → Platforms → Agents → Applications の5層ピラミッドと各層のビジネス的位置づけ
Gen AI のエコシステムは下層から上層へ、「計算基盤→知能→ツール→自律→応用」の順で積み重なる5層構造で理解する。
例:Gemini app · Gemini for Workspace · NotebookLM · AI搭載SaaS
例:Vertex AI Agent Builder · Agentspace
例:Vertex AI Studio · Model Garden · AI Platform
例:Gemini · Gemma · Imagen · Veo · Claude · GPT
例:TPU v5e · A100/H100 · Cloud TPU · Hypercomputer
- インフラ層:参入障壁が最も高い。Google・Amazon・Microsoft のような巨大企業が主役。一般企業は「利用者」として位置する。
- モデル層:基盤モデルは少数の企業が提供。一般企業はファインチューニングで自社特化モデルを作るか、API 経由で利用する。
- プラットフォーム層:ここが一般企業・開発者の主戦場。Vertex AI はこの層に位置する。
- アプリケーション層:最も参入しやすい。既存のモデル・プラットフォームを活用してビジネス価値を創出できる。Gemini for Workspace がこの代表例。
Google の基盤モデル完全解説(Gemini / Gemma / Imagen / Veo)
各モデルの特徴・強み・ユースケース・選定基準を徹底比較。試験で問われる差別化ポイントを習得する
- クローズドで高精度なタスク → Gemini Pro/Ultra(Vertex AI API 経由)
- 自社環境デプロイ・カスタマイズ → Gemma(オープンウェイト)
- 画像生成・編集 → Imagen
- 動画生成 → Veo
- レイテンシ重視・モバイル/エッジ → Gemini Nano / Gemma 2B
- 複数モダリティが混在するタスク → Gemini(全モダリティ統合処理)
② LLM・基盤モデル・マルチモーダルの定義の違い
③ Prompt Engineering vs Prompt Tuning の差
④ 教師あり・教師なし・強化学習の判断基準
⑤ ML ライフサイクル5ステージと GCP ツール対応
② ラベルあり vs なしデータの学習アプローチへの対応
③ データ品質6特性(正確性・完全性・一貫性・適時性・一意性・妥当性)の定義
② 各層のビジネス的意味と GCP での具体例(Vertex AI はプラットフォーム層)
② Gemma = オープンウェイト・ローカル実行
③ Imagen = テキスト→画像生成(拡散モデル)
④ Veo = テキスト→動画生成
- 「生成 AI = LLM」は誤り:LLM は主に言語タスクを扱うが、近年はマルチモーダル拡張もある。生成 AI は画像・動画・音楽生成も含む広い概念
- 「基盤モデル = LLM」は誤り:基盤モデルは LLM を含む概念。Imagen(画像)・Veo(動画)も基盤モデル
- Prompt Engineering ≠ Prompt Tuning:前者はプロンプト文を人間が工夫するだけ、後者は機械学習でプレフィックスを最適化する
- Gemma ≠ Gemini の小型版:GemmaはGeminiとは別のオープンウェイトモデルファミリー。目的(オープン化)が異なる